歯周病(secret killer)と“死神、高血糖の呪い”との関連:歯周病治療

歯周病(secret killer)と“死神、高血糖の呪い”との関連

上記タイトルは・・・
昭和大学 医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門 /
主任教授 山岸昌一氏 の著書から引用させていただきました。

山岸昌一 教授 は こんな方です>>

さらに踏み込んだ、コメット歯科クリニックの歯周病治療

歯周病が誘因となる疾病

参考サイト:日本臨床歯周病学会
日本大学歯学部細菌学教室

歯周病菌は、糖化の原因

また、歯周病菌は、糖化の原因にもなることが分かっています。
糖化は、下の図で示すとおり、様々な身体機能を低下させ、全身の老化の速度を速めるため、フレイル(虚弱)・介護・死亡などのリスクが高くなります。

終末糖化産物が及ぼす影響
終末糖化産物(AGEs)測定検査の詳細と費用はこちら>>

AGE(終末糖化産物)って知っていますか? 糖化は老化!

AGEとは終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)、すなわち「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のこと。

強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。

2つのAGE

1.体内でつくるAGE

血中のブドウ糖が過剰になってあふれ出すと、人間の体の細胞や組織を作っているタンパク質に糖が結びつき、体温で熱せられ「糖化」が起きます。こうして「タンパク質と糖が加熱されてできた物質=AGE」ができるのです。

体内のタンパク質が糖化しても、初期の段階で糖の濃度が下がれば元の正常なタンパク質に戻ることができます。しかし高濃度の糖がある程度の期間さらされると、毒性の強い物質に変わってしまい元には戻れなくなります。

さらに、口腔内にP.g.菌が存在すると、AGE化が促進 されてしまいます。

2.外からとりこむAGE

「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」はいろいろな食べ物・飲み物の中にも含まれ、私たちは食事や間食として取り込んでいるのです。

わかりやすい例として、ホットケーキを挙げてみましょう。小麦粉(糖)と卵や牛乳(タンパク質)をミックスして加熱すると、ホットケーキが焼けます。そして、ホットケーキ表面のこんがりキツネ色になっている部分こそが糖化した部分。ここにAGEが発生しているのです。 こうした飲食物に含まれるAGEの一部は消化の段階で分解されますが、約7%は排泄されずに体内に溜まってしまいます。

老化の速度を決める方程式「AGEの量=血糖値×持続時間」

体内でできるAGEの量は、「血糖値×持続時間」で表すことができます。 血糖値が高いほど、体の中で糖とタンパク質が結びついて多くのAGEが発生します。そして糖にさらされる時間が5年、10年と長くなればなるほどAGEは溜まり続けるのです。 また、AGEを多く含む食べ物を頻繁に食べると、それだけ蓄積量が増えていきます。

糖尿病の診断基準に用いられる「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は、赤血球のタンパク質であるヘモグロビンが糖化して、AGEに変化する一歩手前の中間糖化物質 です。 糖尿病患者は、高血糖状態が続いているためAGEが大量に蓄積されています。

参照:AGE測定推進協会ウエブサイト

この様にして体内に蓄積されたAGEは、まず口腔内にP.g.菌(歯周病菌)などが引き起こす歯周病(炎症)などとして現れ、肌にはくすみや弾力の低下という老化が現れます。これも皮膚のコラーゲンタンパクの糖化反応による「シミ・くすみ」「シワ・たるみ」が原因です。

糖化は健康や美容に深くかかわってきます。
AGEが、血管に蓄積すると認知症・糖尿病・心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗鬆症、目に蓄積すると白内障の一因となり、関節ではリュウマチに… とその他 全身の健康に影響を及ぼします。

また、最近の研究では、「歯周病」⇔「AGEs」⇔「糖尿病」の間での、負のスパイラル:お互いに影響することで、相乗的に病状が悪化することも報告されています。

AGEsの各種病態への関与図
昭和大学 医学部 内科学講座 糖尿病・代謝・内分泌内科学部門 / 主任教授 山岸昌一氏 講演資料より
歯周病の進行度 歯周病菌の原因「P.g.菌」を検査するには>>
P.g.菌・AGEs検査・オリゴスキャン料金はこちら>>

「高血糖の記憶」の正体は AGEs !?

医学界には「高血糖の呪い」という言葉があります。
これは『過去に、どのくらいの高血糖に、どの程度の期間曝露されたか(過去の高血糖の曝露歴)が、その後の糖尿病合併症の進展を左右する』事を表した言葉です。
「呪い」という怖い表現のとおり、「高血糖の記憶」は一生つきまとう物となります。
それが最近の研究で、「高血糖の記憶」の正体は、終末糖化産物(AGEs)であることが明らかにされつつあるのです。

健康維持のための自己管理

深刻な症状が出る前から、予防に取り組むことが大切です。
コメット歯科クリニックでは、以下の順序でのケアをお勧めしています。

  1. 歯周病のケアをする。
    認知症をはじめ、あらゆる病気の原因となる P.g.菌を取り除くことからはじめましょう。
    そのために定期的なP.g.菌のPCR検査及び終末糖化産物(AGEs)測定検査
    栄養に関する健康バランスと重金属の蓄積をチェックできるオリゴ検査を少なくとも年1回することをおススメします。

  2. 家庭での歯磨きに加えて、歯科医院でのプロが行う口腔内を清潔に保つ専門ケアを定期的に受ける。
    その際、金属アレルギーや、炎症につながる有害金属の除去や、メタルフリー治療を積極的に受ける事が重要です。

  3. 菌活を行う。
    バクテリアセラピー(医療用L-ロイテリ菌)で、口腔内の環境と、腸内環境の改善を行います。

  4. 糖化の改善を行う。
    コメット歯科クリニックでは、そのためのサプリメント(最新の分子栄養医学による医療機関専門の医薬品レベル):ドクター・サプリ をその方の検査結果に基づいて最適なものを調剤し ご提供できます。
終末糖化産物(AGEs)測定検査の詳細と費用はこちら>>


ご自分に適した「リスク管理」を、数値で確認しながら行うことが、健康長寿へとつながる… これからの必須条件です。

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