ザイゴマインプラント治療とは
通常のインプラントが歯槽骨か顎骨に埋入されるのに対し、ザイゴマインプラントは頬骨(ザイゴマ)に埋めるインプラント治療です。
All-on-4インプラントシステムが適応できないほど顎骨が萎縮しているケースに対して、頬骨(ザイゴマ)にインプラントを埋入し即日機能させるインプラントシステムです。
ザイゴマインプラントシステムは1998年にブローネマルクが考えたコンセプトにより商品化されましたが、その後、Dr.モイやDr.マロが上顎洞の外側を通す方法などを考案し、現在に至っています。
ザイゴマインプラント治療の流れ
従来のインプラントは、歯が無い(歯ぐきが痩せている)、もしくは歯があってもぐらぐらで咬めない人に対して、骨に埋めてから3ヶ月~6ヶ月待ち、インプラントが骨と結合してから人工歯をインプラントと固定するという手法をとってきました。
上顎に骨が無い場合はサイナスフロアーエレベーションといって上顎洞の中に人工骨を入れ、6ヶ月してからインプラントを埋め、さらに6ヶ月待つという、最初の手術から1年以上経過してから初めて歯が入るという、長い道のりでした。
All-on-4を行うようになって、90%の患者様はサイナスフロアーエレベーションを行わなくてもインプラント手術をした当日に固定式の歯を装着することが可能になりましたが、前歯部の骨が少ない10%の患者様は6ヶ月以上待つ必要がありました。
ザイゴマインプラントは頬骨にインプラントを埋入することによって、全ての患者様に対して、手術をした当日に固定した歯を装着できるようになりました。
コメット歯科クリニックでは2010年よりザイゴマインプラントシステムを導入しております。
ザイゴマインプラント 治療例 01
● 術前
● 術後
症例データ | |
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治療 カテゴリー | 口腔外科 インプラント治療 |
治療 名称 | ザイゴマインプラント治療 |
年齢 | 73歳 |
性別 | 女性 |
保険の適用 | 自由診療 |
おおよその費用 | 590万円ほど |
他・治療リスクなど | 骨質等の問題がある場合には、大事を取るため即日にインプラントの固定式ブリッジを入れずに義歯にしておき 後に固定式に変えていく方法があります。 |