コメット歯科の医療情報

皆様の厚いご支援 『コメット歯科』感謝の歴史

「コメット歯科クリニック誕生前 町の歯医者さんにも 中々なれない現実があった」

コメット歯科クリニックは、お口の中から考えられる健康といった観点で、からだ全体、そして心の豊かさまで追求していきたいと考えて活動しています。建物のデザインも、診療内容も、エステもレストランも、「お囗は消化器官の入り囗」ということを出発点に、健康を総合的に考えてできたコンテンツなのです。

そんな当院ですが、開業当初はいわゆる普通の“町の歯医者さん”でした。ご両親が医師、あるいは歯科医師で潤沢な資金があったり、すでに働ける場所が決まっていたりという人が多かった時代ですが、私たちは「歯科医師国家試験」に合格した歯科医師なだけ。働くべき歯科医院を持っていませんでした。しかも、開業するほどの資金もない。あるのは、「囗の中から人を幸せにしたい」という思いだけです。

大きな目標・希望はあるものの、それを形にするものがなかった私たちが最初に行ったことは、金融機関まわりでした。資金がないなら借りればいい、そんな単純な考えでした。今ほど歯科医院が町に氾濫している時代ではありませんでしたし、必ず人のためになるという気持ちは大きかったので、場所さえあればなんとかなるはず、とその思いを金融機関に訴えたのです。

今から三十年以上前。当時は平成バブル前夜でした。銀行は今よりも数多く、融資に関してはマニュアル通りだったと思います。

まず私たちは大きな銀行に行きました。いわゆる都市銀行です。全国に支店があるようなところなら、資金量は潤沢なはずです。私たちが融資して欲しい額なんてすぐに出してもらえる、と簡単に考えていました。

ところが、大銀行はほとんどが相手にしてくれないのです。話は聞いてくれているのかもしれませんが、どう考えても態度は門前払い。口座を持っている銀行なのに全くです。隣では住宅ローンの相談に来ている方がいて、その方はどんどん話が進んでいる。個人の家は融資がされて、社会的に意義のあるはずの歯科医院の開業資金は貸してもらえない。「おかしい」と言いましたが、どうやってもダメでした。

大きなところがダメならと地方銀行や地元の信金などを回ることにしたのです。それでも、融資に前向きになってもらえません。歯科は地域医療や健康に対して、すごく関係していると熱弁しても、結局は「担保がない」といわれるのです。担保は「歯科に対する熱意」と「技術」といっても、「担保物権が必要」と。要するに不動産や預貯金、株式などの資産のことだったんですね。
そんなものがあるなら最初から融資のお願いなんてしなくてもいいでしょう。何度も同じ話で断られました。

しかし、それでも納得はできなかったのです。なぜなら金融機関の担当者は誰も私たち個人の能力や実力、そして何をしたいのか、それがどうやったら実現できるのか、その話を見ていなかった。その話の内容をしっかり吟味してもらえれば、融資しても必ず返済されることをわかってもらえるはずなのに、と思ったら悔しくてたまらなくなったのです。

しばらくして、岐阜の地域の金融機関で融資の相談をしていたときに、やはり「担保物権」の話をされたのですが、さすがに私は意見してしまいました。

「私たちが作りたい歯科医院は必ず地域の役に立ちます。そうすれば、絶対に融資は返済できます。それくらいのことがわからないなんて、それで地域の金融機関と言えるのでしょうか」と、担当者に食ってかかってしまったのですね。そうしたら、他の方がやってきて、その方と何度も話していくうちに支店のトップが出てきてくださりました。そこでしっかり話を聞いていただき、「異例中の異例ですが」ということで、融資が実行されました。

そのお陰で、現在のコメット歯科クリニックの種が、岐阜のこの地に植えられたのです。

私たちも救われましたけど、地元の人に寄り添って、お役に立つ営業をするという意味では、金融機関も一緒。きっと私たちに融資してくれたこと、それが成功したことが前例となって、今ではあのときの私たちのような、夢も実力もあるし、将来の見込みもあるけど、現段階でお金も資産もない、という人が融資を受けて大きくなっているんじゃないかと思っています。

お口にお悩みがあれば、保険の範囲で検診し、治療やご相談が出来ます。
どうぞコメット歯科までお気軽にご来院ください。

※ 記事は情報誌掲載時の内容が主体になっております。 掲載写真、設備、価格などのデータが最新ではない場合がありますので、詳細に関してはお問い合わせいただきますようお願いいたします。また、記事中の役職・肩書などは情報誌掲載当時、もしくは著書出版時のものです。  価格や人物の役職に関しては、記事掲載当時のままである事を重ねてご承知おきください。

≡ カテゴリ メニュー ページのTOPへ ▲